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蹞歩を積まずば、以って千里に至るなし

蹞歩を積まざれば、以て千里に至るなく、小流を積まずば、以って江海を成すなし。
騏驥も一躍にして、十歩なること能わず、駑馬も十駕せば、またこれに及ぶ。

荀子 勧学篇

千里の道も一歩を積み重ねてこそ行けるのであり、小川の流れが集まらなければ、大河や海を成すことはできない。
名馬も十歩を一飛で行くことはできず、足の遅い馬でも十日走り続ければ、名馬の一日くらいは行くことができる。

継続することの難しさ

永世名人の羽生善治氏は「才能とは、報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続すること」だと語っている。

仕事や趣味、人間関係にしても継続するというのは難しいもの。
それは一度も来たことのない場所で、 見たこともない目的地に向かって、地図もなしに歩くようなもので、常に大きな不安が付きまとっている。
しかもその道程は悪路が多く、進みに連れて疲労も蓄積するので、ついには「このまま進んで意味があるのか?」「もしかするともっと楽な道があるのでは?」「そもそも目的地に行って何かあるのか?」と様々な疑念が湧き始める。

王貞治氏の「努力は必ず報われる。報われない努力があるとすれば、それは努力がと呼べない」という言葉は、結果論に聞こえてしまうが、偉業を成し得た人が凡人の遠く及ばない努力をしているのは事実。
荀子も全く同じ考えで、人の素質は同じであり、誰しも 努力を重ねれば目標に到達でき、目標に達せられないのは本人が成そうとしないからだと考えている。

努力という言葉を使うと重くなるが、我が身を省みても、なにかと理由をつけては手抜きをしたり諦めたりすることが多いものの、何事も続けていることで得るものは少なからずあったりする。

ウサギと亀の寓話と同じで、名馬のように走れずとも、駑馬は駑馬なりに目標に向かって歩めば良いだけ。
歩き続ける駑馬は、立ち止まっている名馬よりは先へ進める。